世界最大級の暗号資産取引所バイナンスは30日、ユーザー資産保護基金SAFU(Secure Asset Fund for Users)の10億ドル(約1,543億円)を、今後30日以内にビットコインへ全額転換すると公式ブログで発表した。同社は公開書簡の形式で「ビットコインへの長期的な信念を示し、市場の不確実性の中で業界を支援する」と説明している。
バイナンスは公開書簡の中で、SAFU基金の現在の構成がステーブルコインとビットコインの組み合わせであることを明らかにした上で、ステーブルコイン部分を今後30日以内にビットコインへ段階的に転換する計画を示した。
転換後の基金管理方針として、ビットコイン価格
BTCの変動により基金の市場価値が8億ドル(約1,234億円)を下回った場合、バイナンスが追加資金を投入して基金を10億ドルへ再調整する仕組みを導入する。同社は「この取り組みは、市場サイクル全体を通じてビットコインとより広範な業界への揺るぎないコミットメントを示すもの」と述べた。
今回の発表は、ビットコイン価格が82,000ドル台(約1,265万円)まで下落し市場全体が動揺する中で行われた。バイナンスは公開書簡で「市場のボラティリティと圧力の期間中、業界全体に影響が及ぶことは当然であり、グローバルな業界リーダーとして、私たちは高い基準を自らに課し、コミュニティからのフィードバックに基づいて継続的に改善している」と説明している。
SAFU基金は2018年に設立され、ユーザー資金の緊急時保護を目的としている。バイナンスは取引手数料の10%を同基金へ拠出し、セキュリティ侵害やその他の予期せぬ事象が発生した際のユーザー資産保護に充ててきた。
バイナンスは公開書簡の最後に「私たちは、この一歩が業界全体にとって前向きな影響をもたらし、暗号資産エコシステムの長期的な成長と安定性に貢献すると信じている」と述べ、今後も透明性とユーザー保護を最優先事項として取り組む姿勢を示した。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=154.3円)


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