バイナンスが機関投資家向け融資商品を拡充。最大レバレッジや利用条件を拡大し、固定金利型も導入した。一方で、チーフ・コンプライアンス・オフィサー(CCO)が退任を検討していると報じられている。
このアップデートで最大レバレッジ上限が従来の4倍から5倍に引き上げられた。VIP 1以上のKnow Your Business(KYB)認証済み顧客まで対象が広がった。従来はVIP 5が利用条件だった。
初期ローン・トゥ・バリュー(LTV)比率は75%から80%へ引き上げ。資金移転時LTVは83%に改定。マージンコールと清算の閾値はそれぞれ85%と90%で変更なし。
また、バイナンスは30日・60日・90日の固定金利タームローンも導入した。満期到来時には、未払い残高分が現行の変動金利に切り替えられる。
リチャード・テン共同CEOは、今回の措置について「機関投資家顧客に対するスタンダード向上を続けている」とアピールした。
バイナンスVIP 公式アカウントは、既存顧客も自動アップグレードされたと認めた。
一方で、ノア・パールマンCCOが退任を協議中と報じられている。
ブルームバーグの報道によれば、バイナンスはパールマンCCOの退任日程も後任も未定と説明した。
この他にも、制裁・調査・金融犯罪監視業務を担う複数の上級コンプライアンス担当が既に退職している。
パールマンCCOは2023年、同社が米当局と43億ドルで和解した後にバイナンスへ参画した。
同社は2023年1月から2025年6月までにコンプライアンス関連の人員を30%以上増員。不正リスク曝露の削減率は97%としている。
今後も人事流動の中でバイナンスがこの改善を維持できるかどうかが、当局による同社のコンプライアンス評価のカギを握る。