暗号資産(仮想通貨)ビットコインからの最近数日間の資金流出額が25億6,000万ドル(約3,980億円)に達したことが、暗号資産デリバティブ分析サイトのコイングラス(CoinGlass)の集計で分かった。株式や貴金属などのリスク資産が売り込まれたことを背景に、ビットコインはショートポジションとロングポジションの両方で売り浴びせられて価格が急落した。
ビットコインはもともと価格変動が激しいことで知られる。人工知能(AI)関連銘柄の株価の先行き懸念や、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が次期米連邦準備理事会(FRB)議長にタカ派志向のケビン・ウォーシュ(Kevin Warsh)元FRB理事の指名を発表したことで貴金属価格が下落し、暗号資産市場にも重くのしかかった。
ビットコインは昨年10月に過去最高値の12万6,000ドル(約1,958万円)を付けた後、10月10~11日には10万4,782.88ドル(約1,600万円)まで下落していた。今年1月31日には前日比で6%超下落し、直近では7万8,396ドル(約1,600万円)前後で取引されている。
分析会社カイコ(Kaiko)のシニア調査アナリスト、アダム・マッカーシー(Adam McCarthy)氏は「この数カ月間はリスクの枠組みや、市場での行動様式を再評価する必要に迫られ、一歩後退しているようだ」との見方を示した。
チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)のシュワブ金融調査センターで暗号資産調査・戦略部門ディレクターを務めるジム・フェライオリ(Jim Ferraioli)氏は「この水準での価格に対する最大のリスクは外部要因だ。それには失業率の急激な悪化や、AI関連銘柄の下落などが含まれる」と指摘した。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
ビットコイン、数日間で26億ドル資金流出 悪材料重なり
(Reporting by Hannah Lang)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters


