この記事の要点
イーサリアム(ETH)共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は2026年2月1日、AIによるコンテンツ大量生成時代に対応した新たなクリエイター収益モデルを提唱しました。
ブテリン氏は自身のX(Twitter)投稿で「従来型のクリエイターコインや分散型SNSの報酬モデルでは、質の高い創作者が十分に評価されていない課題がある」と述べています。
同氏によれば、2000年代はコンテンツ量が不足していたのに対し、2020年代ではAIにより低コストで大量生成が可能になり、課題は量から質へ移行しているといいます。
こうした背景を踏まえ、ブテリン氏は質の高いコンテンツを可視化し評価する仕組みの重要性を指摘しました。
その具体例として、サブスクリプション型プラットフォームのSubstackを挙げ「編集的関与と厳選されたクリエイター支援が一定の品質を備えた言論空間の形成に寄与している」と説明しています。
今回の提案は、トークンを持たないDAO(分散型自律組織)と予測市場を組み合わせ、質の高いクリエイターを持続的に評価する仕組みを構築することを目的として位置づけています。
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ブテリン氏は、従来型のクリエイターコインでは、短期的な人気や話題性といった投機的な注目に左右されやすく、質の高い創作者が継続的に評価されにくいと指摘しています。
こうした課題を背景に、同氏はトークンを持たない小規模なDAOを中核に据えた、新たなクリエイター支援モデルを提案しました。
このDAOは、特定の分野や価値観を共有するメンバーによって構成され、初期メンバーを手作業で選定することで、どのような創作を評価するかという方針や基準を共有する仕組みとされています。
また、意思決定が機能する範囲に組織の規模を抑え、一定人数を超えた場合には分割することも想定しています。
ブテリン氏が提唱するモデルでは、DAOに承認されたクリエイターに対し、DAOが得た収益の一部を使って、そのクリエイター自身のコインを買い戻し、流通量を減らす仕組みが想定されています。
これにより、トークン投資家は単に話題性を追うのではなく、どのクリエイターがDAOに認められるかを見極める役割を担うことになります。
さらに、予測市場の考え方を取り入れることで、投資家が有望だと考えるクリエイターを浮かび上がらせる役割を果たし、最終的な判断は実績あるクリエイターで構成されたDAOが行うとしています。
AIによって大量のコンテンツが容易に生成される時代では「創作行為そのものではなく、価値あるコンテンツを選別・評価する仕組みが重要になる」とブテリン氏は述べています。
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今回のブテリン氏の提案が、実際のクリエイター報酬モデルにどのように反映されるかが焦点となります。
DAO型支援モデルの採用状況や運用実績を踏まえ、質の高いコンテンツが適切に評価される環境が形成されるかが問われます。
AIによるコンテンツ生成量の急増を背景に、評価と可視化の仕組みが適切に機能するかどうかが、クリエイター報酬の持続性に影響するとみられています。
既存のプラットフォームとの比較やDAO型モデルの展開状況も、今後の論点となります。
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Source:ヴィタリック・ブテリン氏X投稿
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用


