ビットコイン
BTCは19日も続落し、5日連続の陰線が確定した。市場のムードは若干弱気に傾きつつあるが、オンチェーン上からは、むしろポジティブな動きが複数確認されている。
オンチェーン分析企業クリプトクオントの認定著者であるDarkfost氏は20日、自身のXにて「大口投資家(クジラ)の売り圧力が崩壊した」との見解を示した。
特に注目されるのは、クジラによるビットコインの移動がこれまでに比べ激減している点だ。今回のデータは、大手仮想通貨取引所バイナンスへのビットコイン流入を取引サイズ別に分類したもので、「100〜1,000 BTC」「1,000〜10,000 BTC」「10,000 BTC超」という大口トランザクションの動向に焦点を当てている。
一般的に、ビットコインが大量に取引所へ送られる動きは売却準備のシグナルと解釈されており、市場の供給圧力を測る重要な指標だ。2025年11月末、ビットコインが直近高値の12万6,000ドル付近から調整局面に入る中で、バイナンスへの流入が急増し、月間平均で約80億ドル(約1兆2,654億円)規模に達した。その後、ビットコインの価格は9万ドルを下回る水準まで下落しており、明確なパニック売り局面だったことがうかがえる。
特に、8万5,000ドルを割り込んだタイミングでは、100 BTCから10,000 BTC規模の送金が急増し、一部のクジラが損失拡大を回避するために短期的な投げ売りに動いた様子が確認されている。この動きが、下落圧力をさらに強める結果となった。
一方、直近ではクジラの取引所流入額が当時の約3分の1まで縮小し、約27億4,000万ドル(約4,333億円)にまで低下している。日次ベースの大口送金も明らかに減少しており、11月末に見られた集中的な投げ売り局面は終息したと考えていいだろう。
この変化は、クジラの行動スタンスが「積極的な売却」から「保有・様子見」へと転換した可能性を示唆している。現在の保ち合い相場は、大口投資家が様子見姿勢を取りやすい環境となっており、その結果「市場全体の供給圧力は大きく緩和されている」とDarkfost氏は締めくくった。
オンチェーンデータによると、取引所におけるビットコイン準備金残高が歴史上もっとも低い水準に達している。
Exchange Reserve 出典:CryptoQuant
特に注目すべきは、ビットコイン価格が直近で上昇しているにもかかわらず、準備金残高の減少が続いている点だ。これは、多くの投資家によるコールドウォレットや保管庫への積極的な資産の移動、言い換えれば長期保有を目的とした送金を行っていることを意味する。
過去を振り返ると、2025年5月にビットコインが急上昇したタイミングでも、同じような準備金の減少が発生していることから、今回も大きなトレンド転換のサインとなるのか、注目すべき局面だ。
ビットコインは依然として大きな方向性は見えてこないが、オンチェーンデータ上ではポジティブな環境が整いつつある。短期的な乱高下に注意しつつ、最適なエントリータイミングを模索する局面と言えるだろう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.18円)
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