暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するビットバンクは、11月11日〜25日にかけて一般インターネットユーザー1429人を対象に「暗号資産投資実態・市場に関するアンケート調査」を実施。12月26日に発表された集計結果から、興味深い項目をピックアップした。
なお、ビットバンクは2026年1月20日より、本社オフィスを「東京ミッドタウン八重洲」へ移転する。
〈新オフィスエントランスのイメージ:リリースより〉
資産運用する人が約8割に、過去2年の横ばいから上昇
「Q あなたは資産運用をしていますか?」では、「資産運用している」が76.1%、「資産運用してい ない」が23.9%。2023年、2024年はほぼ横ばい推移だったが、2025年は「資産運用している」の割合が20%以上上昇した。
資産運用検討層が増加
「資産運用していない」と答えた方に対して、「Q 2026年から投資を始めようと思っている資産運用を教え てください」では、「投資は考えていない」が65.7%で依然最多だったものの、前年から-13.1pt低下した。「暗号資産」は4.5%と前年より伸びた。
暗号資産への投資配分、5〜30%層が増加
「暗号資産」と答えた方に対して、「Q 暗号資産への投資に充てた資産は、資産全体の何%になりますか?」では、「5%未満」が46.7%で最多となったが、前年の60.6%から13.9pt低下。一方で、一方で「5〜10%未満」+「10〜30%未満」)の合計は45.0%となり、前年の34.8%から10.2pt増加した。
保有額は「100万円未満」が約6割、少額層を中心に幅広く分布
「暗号資産」と答えた方に対して、「Q 現在、保有している暗号資産の総額を日本円で教えてください」では、「1万円〜10万円未満」が28.0%、次いで「100万円〜500万円未満」が21.5%。全体では「100万円未満」が57.9%と約6割を占め、暗号資産を少額から保有する層が中心となった。
2026年の暗号資産への期待は”税制改正”が最多
「資産運用している」と答えた方に対して、「Q 2026年の暗号資産に期待していることは何ですか?」では、前年まで最多だった「価格上昇」を上回り、「暗号資産の税制改正」が34.3%で最多となった。「金商法移行への期待」17.7%をはじめ、「暗号資産の将来性」16.8%、「レ バレッジ取引倍率の引き上げ」15.7%、「ステーブルコイン市場の拡大」14.4%、「ビットコイン現物ETFなどの金融商品として扱われる可能性」14.4%も上位に入った。
2026年のビットコイン最高値予想は強弱
「資産運用している」と答えた方に対して、「Q 2026年1月1日から12月31日において、ビットコイン価格(1BTC)の円建て予想最高値を教えてください」では、「1000万円〜2000万円未満」が13.4%で最多。一方で、「700万円未満」12.9%といった比較的保守的な水準を見込む回答も多くなった。
税制改正で暗号資産に追い風、約5割が「投資拡大・新規参入」を検討
「資産運用している」と答えた方に対して、「暗号資産の税制が「20%の申告分離課税」へ変更された場合の 投資意欲はどのように変化すると感じますか?」では、「投資額を増やしたい」33.3%、「新たに投資を始めたい」15.3%となり、合計48.6%が投資に前向きな意向を示した。
■ アンケート調査概要
調査期間: 2025年11月11日〜2025年11月25日
調査対象:一般インターネットユーザー
回答数 :1437人(有効回答数:1429人)
調査方法:WEB アンケート調査
配信方法:WEB アンケートツール(Fastask)
|文:NADA NEWS編集部
|画像:Shutterstock

