ビットコイン(BTC)価格は4月2日に6万7000ドルを下回り、24時間で約2.8%下落。年初来の下げ幅は23%近くまで拡大している。
この下落は、オンチェーンデータ、チャート形状、デリバティブ市場の動向で形成されるパターンと一致する。1つの買い手グループは1月以降、安定して退出しており、テクニカル面では重要な水準を割り込んだ場合、14%の調整リスクがある。
BTC HODLウェーブは、オンチェーン指標であり、異なる保有期間ごとの供給割合を示す。この中の「1カ月~3カ月」保有グループの急速な退出が鮮明だ。1月14日時点で同グループは総供給量の14.67%を保有していたが、4月1日には8.19%まで減少し、年内最低水準となった。
下落は2回の明確な波で加速した。最初は2月中旬以降で、2月15日の12.72%から2月22日までに1桁台へ減少。次の急落は3月22日頃で、9.44%から回復なく続落した。
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このグループは第1四半期の下落局面で買いを入れて反発を期待していたが、約3カ月間にわたる継続的な売却は短期的な確信の消失を示す。直近の買い手がナンピンを行わず損失で売却する場合、これは健全なローテーションではなく投げ売りの兆候となる。
この行動変化は、ビットコインの価格チャートにも表れている。2月下旬以降、日足チャートではヘッド&ショルダーズ(頭と肩)パターンを形成しており、HODLウェーブデータが早期警告とした弱さを裏付けている。
ただし、このパターンが発動するかどうかは、デリバティブ市場が下落ゾーン付近でどのようなポジションを取っているか次第である。
オンチェーン動向やチャート構造が弱気を示す中、BTCデリバティブ市場は守りの姿勢を見せていない。過去7日間で、バイナンスBTC/USDTパーペチュアルペアのロング側で累積レバレッジ清算額は14億4000万ドルに達している。
ショート側のレバレッジ清算額は10億3000万ドル。約40%のロングへの偏りがあることから、マーケットはテクニカル的な悪化にも関わらず上昇志向を維持している。
バイナンスのBTC清算マップもリスクをさらに鮮明にする。合計14億4000万ドルのロング建玉のうち、約11億3000万ドルが6万4533ドル付近に集中。これは、過去7日間に建てられたロングの約80%がその水準まで下落すれば強制決済となることを意味する。
25倍・50倍の高レバレッジ取引がこのクラスターを占める。
小幅な下落でもその範囲に到達すれば連鎖的な強制売却が起き、制御された下落から清算連鎖による急落へ転じる可能性がある。弱気構造と強気なレバレッジというミスマッチこそが、ビットコイン価格に最大のリスクを形成する。今後はビットコインの価格チャートそのものが、そのリスクが現実化するかどうかの最終判断者となる。
日足チャートではフィボナッチ(Fib)水準が重要なゾーンとして描かれ、ヘッド&ショルダーズパターンを確認できる。Fib水準はパターンの頭から直近安値まで引かれている。
ビットコイン現在価格は6万6425ドル付近で、0.236のFib水準(6万7510ドル)をすでに割り込んでいる。
パターンから導かれる下落目標値は14.16%で、約6万24ドルを試す形。ただし、その途中で6万4888ドルというラインが存在し、これはパターンのネックライン近辺をわずかに上回る水準である。
6万4888ドルを割り込むと、価格は直ちにデリバティブセクションで示された6万4533ドルの10億1300万ドル規模のロング清算クラスターに突入する。その重複により、ネックライン割れは単なるテクニカル要素から、レバレッジ主導の清算連鎖へと変質する。そこから14%の下落目標、すなわち6万ドル割れも現実味を帯びる。
弱気筋のシナリオが否定されるには、ビットコイン価格が6万9132ドルを日足終値で上回り、右肩の中和を始める必要がある。強さの回復は7万1750ドル(0.618水準)超から現れ、7万5997ドル突破でヘッドアンドショルダーが完全否定される。
ヘッドアンドショルダーパターンは、必ずしも想定通りの方向に動くわけではない。突発的な買い需要やマクロ要因が発生すれば、ネックライン到達前に構造転換もあり得る。ただし、短期筋の投げ売り、ロング優勢のレバレッジ、市場構造の弱体化が重なり、その可能性は低下する。
6万4888ドルを日足終値で割り込むと、穏やかな反落とレバレッジ清算による6万ドル台への急落が分かれる。一方で6万9132ドルを奪還すれば、売り勢力の勢いが弱まりつつある最初の兆候となる。


